やっぱり”黒”が好き


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 ふと考えてみるとオーディオ専門店DOLPHINは今年の春で12年経ちました。

そして店舗をもってのOPENは7月27日(微妙に違っていたらすみません)で12周年を迎えると思います。

今まで支えていただいたお客さま方本当にありがとうございます。

支えていただいたお客様には心から感謝し、その感謝の心を今後の製品提案や、製品開発につなげ、「DOLPHINユーザー」と言う事に誇りを持っていただけるよう頑張って行きたいと思っております。

今後ともよろしくお願いします。


そんな中で私自身今までのDOLPHINを総括してみました。

何を総括したかというなら、私の中で

「宇都宮⇒町田への移転は正しかったか正しくなかったか」

です。

今の自分はものすごくポジティブ思考でどんなに失敗しても

「この失敗は神が自分を次のステップに進むために与えてくれた何か一つの課題。」

と素直に受け取れ、失敗を後悔することはなく、「なぜ失敗したか」を総括し次に進むチャンスととらえています。

ですからもし神が「タイムマシーンをあげる」と与えてくれても、今のところ人生をやり直したいと思った事はありません。

強いてやり直したいと思うなら「昨日は〜じゃなくて〜食べればよかった。」くらいで。

ですから

「宇都宮⇒町田への移転は正しかったか正しくなかったか」

を総括するのは、やり直したいかそうでないかではなく、そこから何を学べるかです。

人間死ぬまで勉強です。

すべての現実を率直に受け入れ、そこから学ばなくてはいけません。


この問題をどのように自分は解き、総括したか?

それは価値観の異なる二つの視点からになります。

一つは経営者としての視点

もう一つは技術者としての視点

です。

そもそも宇都宮時代は自分は技術者と言えるレベルの人間ではありませんでした。

ちょっと技術をかじった、「機械もそこそこ改造できるよ」レベルの自称技術者でした。

ですから、もし自分があのまま宇都宮に居たなら技術者としての視点は存在しなかったと思います。


総括結果ですが

経営者視点で見るとDOLPHIN町田移転は大失敗。

これを失敗と言わずして何を失敗と言うかくらいの大失敗でしょう。

自惚れた人間が引き起こした人生最大の大転落と言ってもいいでしょう。

そもそもなぜに町田に移転したか?

簡単に言うなら宇都宮で大成功したから、町田ではもっと大きな成功があるだろうと大勘違いしたのでしょう。

「売り上げの7割は県外のお客様でのネット販売。地元のお客様が店に足を運んでいただいての売り上げは3割程度。ならこの7割は他の地域に行っても維持される。東京に店を出そうものなら店に足を運んでいただいて購入していただくお客様の数も増え、売り上げはさらに伸びるだろう。」

な〜んて勘違いをしてしまったわけです。

厳しく言うなら育ち始めた地元の3割のお客様を捨てて町田に行ったわけです。

3割なんて言いますが、3割は実はものすごく大きな金額でした。

それを過小評価し町田に移転してしまったわけですからそりゃあ罰があたります。

東京なんてオーディオ専門店なんて何百店もある。

そんなところへ「いざ出陣」なんて宇都宮のショップが行ったところで「何それ?」です。

結果としてネット販売の売り上げは変わりませんでしたが、店に足を運び購入していただいた新規のお客様の売り上げは30%⇒1%ぐらいかな?

もしあのまま宇都宮に居たら30%のお客様が40%⇒50%と育ち、おそらくとてつもないオーディオショップDOLPHINが出来上がった事と思います。

宇都宮時代、自分は苦労を知らずに成功しました。

それは地元のAさんやOさんやOさんやNさんやTさんやMさんやMさやFさんや・・・・

今考えてみるととんでもない人数のお客様がわいてきます。

そのようなお客様が支えてくれたおかげで成功したわけです。

改めて言いますが、その様な彼らを捨てたわけです。

この大失敗は当然の報いと考えます。

地方で頑張られてるショップの方々、絶対に感違いはいけません。

ネット社会と言っても、今あなたたちを頼りにしてるお客様が多数いるのです。


さてもう一つの視点、技術者としての視点ですが

これに関しては、これを成功と言わずして何を成功と言うくらいの大成功です。

「自称技術者」だった自分を今は間違いなく技術者として育ててくれたわけですから。

町田に来た事で半導体畑のMさんと知り合い、そこからKさんHさんWさんKさんWさんOさんTさん・・・・

出会ったエンジニアや経営者の数はとんでもない数に上ります。

彼らに学び、また自分で考え、今の自分は「これを世間に発表したらパニックを起こすぞ」という特許レベルの技術をもち合わせる技術者にも成長できたと思っています。

これはお客様にとってはものすごく大きな話です。

「奈良岡は凄い」なんて思い宇都宮時代から今現在までお付き合いいただいてるお客さま方、

今のあなた方の出す音は宇都宮時代の自分が逆立ちしても出せないものです。

もう完全にあなた方は宇都宮時代の自分を軽く追い越しています。

いや2年前の自分すら超えてると思います。

自分自身が成長しお客様に優れた製品を提供する中で、お客様のオーディオ的音楽的スキルは上昇し、数年前あなた方にアドバイスしていた自分のレベルを今は超えてしまっているのです。

具体的に言うなら、宇都宮時代の自分はLAT-1を再生する際にはマークレビンソンNO.32L+GOLDMUND29.4MEレベルのアンプは最低必要としていました。

ここまで揃えないと奈良岡らしい、量感あふれる豊かな低域、濃厚な中域、金属エンクロージャー的響きを一切感じさせない艶っぽい高域、そして金属エンクロージャーを想像できない温かさは得れないと思っていましたが、

今の自分ならプリアンプを使わなくても、WADIA581とレッドローズMODEL150のモデファイで宇都宮時代の自分の音を軽く超える事が出来てしまう。

技術者としてこれ以上の喜びはない。

経営者としては決してほめられたことではないでしょうが、同じ予算でも数ランク上の音を提案できる強みと言えるかもしれません。

ですから技術者としては間違いなく大成功と言えます。


こんな感じです。

でこの結果から自分は何を学びこれからどのように前に進んでいくか。

そうですね、座間DOLPHINは完全にエンジニア視点で動いています。

メーカーに徹するという意味じゃありませんよ。

オーディオショップもエンジニア視点のかゆい所に手が届く気の利いたオーディオショップにしていくという意味です。

新規で店に足を運んでいただくお客様を増やすのは店の規模や歴史から考えて無理でしょう(それを望むなら頭を下げて宇都宮に戻るしかありません)。

どちらかというなら販売を通し「DOLPHINすげ〜な」という方々が足を運んでいただけるような店だと思います。

当分はエンジニアとしての技術を磨き、エンドユーザーがその利益を共有できる店にしていければと考えております。

エンジニアとしての能力を買われ、昔では考えられないほど多くのメーカーにパーツをOEM供給して行くようになりました。

SHELTER、カジハララボ、誰でもが知る長い歴史をもつS社・・・

S社にいたっては「これからはすべてのパーツのメッキは奈良岡さんところでお願いします。」といただいております(今年のS社は凄いですよ!)。

こんな自分でも必要としてくれるお客様やメーカーがいる。

それを支えるのは今の自分が持つ技術力。

それから考えるなら私の座間DOLPHINでの再出発は大成功と言えるとおもいます。


7月27日から13年目に突入しますDOLPHIN

今後ともよろしくお願いします。






naraoka
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